オイル&オイルフィルターの交換


サービスマニュアルによれば,オイルは6000kmごとに,オイルクリーナーエレメントは12000kmごとに交換するように指定されています。
しかし、普段あんまり乗らないという人は,走行距離がそれほど伸びていなくても,1年に1回くらいは交換したいですね。
■ エンジンオイルの点検
オイル点検窓
オイル点検窓

TRXのエンジンオイルは点検窓から確認できます。車体の右側(トラスフレームの隙間)から中を除くと見えます。

 点検は,アイドリング運転(15分程度)した後,エンジンを停止させ行うようにサービスマニュアルに書かれていますが,ツーリングから帰った後などに行うようにすると良いでしょう。
CHECK ①  オイルが汚れていないか?
CHECK ②      オイルの量は適切か?
写真の状態は,オイルが汚れている状態。
オイルの量は,油面がレベルマークの間にあればOK,少ないようであれば,補充が必要。
※ オイルは少なくても問題があるが,多過ぎるのもエンジンにとっては良くない。
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オイルとオイルクリーナーエレメントの交換
oil_and_filter02.jpg 写真の位置にオイルあるオイルキャップをはずしておきます。
※ オイルが抜けやすくするためです。ホコリ等が入らないように注意してください。

次に,ドレンボルトをはずします。
oil_and_filter03.jpg
車体の左下のドレンボルト
oil_and_filter04.jpg
オイルクリーナーエレメント部ドレンボルト

ドレンボルトは車体の左下のドレンボルトと車体の右下のオイルクリーナーエレメント部ドレンボルトの2箇所あります。
※ ボルトのサイズはそれぞれ17mmと12mmです。
※ ボルトをはずす前に,オイルを受けるトレーを用意してから作業してください。
※ TRXは2箇所からオイルが出てくるので,2つ用意したほうが良いでしょう。
oil_and_filter05.jpg 私は,廃油処理のこともあるので,左写真のような処理箱を購入して使っています。
この箱はオイルクリーナーエレメント部ドレンボルトの下に置いて,車体左側のドレンボルトの下には,ステンレスのトレーを用意して作業しています。
作業終了後に,ステンレストレーにたまったオイルも,この処理箱に入れてしまいます。
※ TRXはエレメント交換時で約3.6Lのオイルが必要です。
つまり廃油も同じくらい出るということなので,余裕を持って,4.5Lの処理箱を用意しました。

oil_and_filter06.jpgoil_and_filter07.jpg

ドレンボルトはメガネレンチやボックスレンチを使ってゆるめ,後は,手で回して抜きます。
ボルトが抜けると同時にオイルが飛び出すので,最後はすばやく抜き取るようにします。
※ この作業をするときは軍手などしない方が良いでしょう。
最悪の場合,熱いオイルが軍手にしみこんでやけどをすることも考えられます。

oil_and_filter08.jpg 結構な勢いで出てます,出てます!

完全に抜け切るまで,しばらく時間がかかります。

気長に放置プレイで・・・ この間に,エンジン各部を点検すると良いでしょう。

オイルの勢いが衰えてきたら,バイクを左右にゆすってやると,さらにオイルが出てきます。

オイルクリーナーエレメントの交換
oil_and_filter09.jpg オイルが抜けたら,エレメントカバーをはずします。
5本のボルト(8mm)で固定されています。

oil_and_filter10.jpg はずしたボルトはきれいに並べておきましょう。

それぞれ長さが異なるので,取り付け時に間違えないように注意しましょう。

oil_and_filter11.jpg エレメントカバーをはずす時に,さらにオイルが出てくるので,オイル受けのトレーを忘れずに!

取り外したら,パーツをきれいに洗浄しておきましょう。

また,Oリングも取り外しておきます。

oil_and_filter13.jpgoil_and_filter12.jpg

新しいOリングにオイルを塗って,右写真のように組み付けます。
※ 私の所有するサービスマニュアルには,この円筒形の金属パーツの記載がありません!(何で!?)
※ Oリングは,必ず新しいものに取り替えましょう。古いものをそのまま使ってオイルが漏れたのでは話になりません

oil_and_filter14.jpg 組み付けたら,エレメントカバーにはめ込んでおきます。

同じように,オイルを塗った大きい方のOリングをエレメントカバーの溝にはめ込んでいきます。念のため,はめ込んだ後にもう一度オイルをOリングに塗っておきましょう。
※ こちらのOリングも新しいものに取り替えましょう。
Oリングを傷つけないように注意しましょう。

oil_and_filter15.jpg オイルクリーナーエレメントを乗せて,元の位置に取り付けます。
※ 向きがあるので注意してください。

oil_and_filter16.jpg ボルトの締め付けがゆるいとオイルが漏れます。締め付けがつよすぎると,パーツが壊れたり,ねじ山がだめになったりします。ですから,トルクレンチを使ってしっかりと締め付けましょう。
※ 取り付けボルト(8mm)の締め付けトルクは10Nmです。

oil_and_filter17.jpg 2箇所のドレンボルトを取り付け,トルクレンチでしっかりと締めます。

また,ドレンボルト取り付け時には,必ず新品のガスケットを使いましょう。
内径14mm/10mmのガスケットが必要です。 (写真は南海部品で168円 アルミ製です。)
車体右側のドレンボルト(17mm)の締め付けトルクは35Nmです。
車体左側のオイルクリーナーエレメント部ドレンボルトの締め付けトルクは30Nmです。

オイルを入れよう
oil_and_filter18.jpg 新しいオイルを入れます。

オイルジョッキを使ったほうが作業性は良いです。

写真はエーモンのアイテム

oil_and_filter19.jpg オイルを入れるときは,後の掃除が面倒なので,ウエスを下に用意して車体にオイルがつかないように注意しましょう。

オイルの量は
オイル交換 : 3.5L
オイルクリーナーエレメント交換時:3.6L
(エンジンオーバーホール時:4.2L)
オイルを入れるときは,一気に全部入れるのではなく,最初に3.2Lほど入れてエンジンを始動し,レーシングを5回程度行った後,エンジンを停止。残りのオイルを入れるのだそうです。(※ サービスマニュアルより)

念のために,点検窓でオイルの量を確認しながら作業しましょう。

最後に,暖機運転してオイルの量を確認すると共に,漏れやにじみがないかをチェックして作業は終了です。

オイルプレッシャの点検
oil_and_filter20.jpg 写真のボルトを緩めて,エンジンを始動し,約1分間のアイドリング運転中にオイルがにじみ出ればOKです。

出てきたオイルはきれいに拭き取っておきましょう。

オイルがにじんでこない場合は,オイルの量やオイルポンプなどに異常がある可能性があります。
※ チェックが終わったら,再びボルトを締め付けて作業は終了です。
締め付けトルクは10Nmです。