TRX850のバックレストは、スポンジ(?)の塊の表面に”皮革”のモールドがこさえてあるだけ。
すぐに角がこすれて、どんどん削れて行きます。
以前、削れた部分を補修して、上から合皮でカバーしていたのですが、これまた傷んでボロボロになってきまたので、再度、きれいに補修しなおします。
まずは、バックレストを取り外して、状態を確認します。
結構、傷んでいます。
合皮もボロボロですが、角の部分がへこんでいる所も何か所かあります。
以前補修したときに、スプレータイプの発泡ウレタンで成形したのですが、そのウレタン部分がつぶれてしまって凹んだようです。
傷んだ合皮を、剥がしてみます。
タッカーで止めてあるだけなので、ペンチ等で針を抜いてやればすぐに剥がせます。
で、こんな感じです。ボロボロですね・・・
まずは、バックレストをもとの形に成形します。
発泡ウレタンはとりあえずすべて削り取って、加工部分の面をキレイに整えました。
削った部分には、こちらのウレタンスポンジを貼り付けて、成形していきます。
ちなみに、これは、スマホの液晶保護用ガラスフィルムのパッケージに使われていたものです。ゴミの中から復活しての活躍です。
ウレタンスポンジを適当な大きさに切り取って、削り取った部分に貼り付けていきます。接着には「Gクリアー」という接着剤を使っています。
貼り付けてたら、カッターなどで、大まかに成形しておきます。そして、また貼り付けて、成形。貼り付けて、成型。・・・と繰り返して形を整えます。
奥に見える白いのは、合皮を貼るときに、タッカーの針がしっかりと刺さって抜けにくくするためのプラスチックボードです。
最後は、ディスクグラインダーやサンダーを駆使して、できるだけ滑らかな形になるように仕上げます。
合皮を、バックレストに被せて、裏側をタッカーで止めていきます。
できる範囲で、シワを伸ばしながら、止めていきます。
完成です。
バイクに取り付けて、作業は終了。
なかなか、いい感じに仕上がったと思います。
これで、しばらくは、持ちこたえてくれるでしょう。